FICT-baseイタリア料理基本研修
研修生便り


讃井 真紀 (第二期FICT-base研修生)

 美しいサーモンピンクや、黄色の家を照らす明るい日差し、町を囲むように聳え立つ山々、抜けるような青空…6月のドモドッソラでFICT-baseイタリア料理基本研修が始まり、あっという間に5日間が過ぎました。
 もともと料理関係の仕事に就いていたわけではなく、この研修をきっかけにしたいという一心で参加した私にとって、食べるもの、耳にすることの洪水のような情報量に頭の中が???の嵐。日本での、イタリア食材に関する勉強不足をひたすら悔やんでいました。しかし、この研修で出会った友人たちの助けで、どこかで聞いたことのある「本物の良いものばかり見ている人は、すぐそれが本物の良いものであるかどうか判断できる」という言葉を思い出し、ともかくいろいろなものに触れてみようと、ようやくイタリアと正面で向き合える気持ちになりました。
 そして、少し晴れた気持ちで参加した日曜日の山への散歩。ホップ、野イチゴ、森のイチゴ、ミント、ルーコラ、タイム、ブルーベリー…野生の食材を見つけては、味見をして歩きました。しばらく歩くと、横の野原から、食欲を誘う肉を焼くような匂いが漂ってきました。みんなで声をかけてみると、村のお祭りで豚のあばら肉を焼いている真っ最中。しかもこれから大量のポレンタをパイオーロ(大鍋)で、作るところだとか。さっそく、ポレンタ作りを順番で手伝いました。残念ながら、時間が無くてポレンタは試食できませんでしたが、肉と近所のブドウ畑で作られた赤ワイン(ブドウジュースに近い味がした!)をご馳走になりました。肉は、始めに塩水をかけ、しばらくしてから水と白ワインとハーブを混ぜ合わせたものを霧吹きでかけながら焼くというごくシンプルなものでしたが、油ののっている部分がとても美味しく、思い出に残る格別な一皿となりました。というのも、この偶然の出会いから、その土地にあるもので作られた郷土料理の入口を体験することが出来たからです。
 今、窓からは昼間の暑さが想像できないほど涼しい風が入ってきます。ここには、充実した生活を楽しむイタリア人の姿、そして研修の仲間たちとスタッフの方々、ドモドッソラの人々の温かさがあります。今、私に足りないもの??いくらでも食べることが出来る大きな胃袋、食べても太らない体質、どんなに勉強しても眠くならない頭(!)でしょうか…。

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