第57回 白金台 カシーナ・カナミッラ 佐藤シェフ
テーマ「佐藤護シェフの四季を謳う ピエモンテ−アルプスの頂から大河の恵みまで」
平成19年12月6日


 大好評、カシーナ・カナミッラ 佐藤護シェフによるイタリア郷土料理シリーズ。白金台のリストランテでの最終回となったこの日のテーマは<ピエモンテ>。ピエ=足 モンテ=山・・山の足という意味をもつこの地方、アルプス山脈からポー河流域の平野部まで幅広い食材や料理、そしてワインの生産にも恵まれた土地です。食の魅力豊かな地方の伝統に佐藤シェフの繊細な感性がプラスされたこの会で、数々の魅力的なピエモンテ料理と出会うことができました。
 まずはピエモンテの前菜といえば、のバーニャカウダ。通常温野菜につけて食べるソースが佐藤シェフ流ではにんにくの香りのやさしいスープ仕立てに。野菜本来の味が活きるこのスープ、というアイディアに参加者からは驚きともっと食べたいの声があがります。アンティパストはカルパッチョの原型になったという和牛生肉のサラダ。白トリュフの香り豊かなドレッシングをあわせ、季節の味を感じます。ヴィテッロ・トンネーでのツナのソースは酸味が利き、またなめらかさをひきたてるようにゆで卵をトッピングして提供するスタイルで。
 プリモピアットにはピエモンテを代表する手打ちパスタ2種、まずは卵を練りこみボリュームのあるタヤリンに、仔牛のラグーをたっぷりからめて。詰めものパスタのアニョロッティ・デル・プリンの中身は、蝦夷鹿とフォアグラ。肉の味わいがギュっと詰まった詰め物の中にときどきカリっという食感が楽しめるようビナッチャ入りというサプライズつき。またイタリアのうずら豆、ボルロッティとサラミが加わったリゾット、パニッサは米の一粒一粒に深い味わいが染みこみ寒さも吹き飛んでしまうようでした。セコンドは冬のピエモンテ料理の定番ともいえる、牛頬肉の煮込み。赤ワインでしっかり漬け込んでから煮こんだ頬肉は、口に入れるとホロホロとほどけるほどにやわらか。ヴィンコットを加えてさらに濃厚なブドウの風味が楽しめました。
 温かで美しいピエモンテ料理を心ゆくまで堪能したあとは年末恒例、たくさんのクリスマスプレゼントが用意された長本さんとのじゃんけん大会で締めくくり。佐藤シェフの思いや情熱がこもった一品一品の料理に感嘆の声があちこちで漏れ、なかなか席を立つことができない・・余韻まで深く心に残る食事会となりました。

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