お食事会報告
第46回 富ヶ谷 ダル マテリアーレ 植村シェフ
テーマ「植村慎一郎シェフの直球イタリアーノ」
平成18年8月1日・2日


 2005年1月のお食事会にて素晴らしい料理の数々を披露してくださったFICT8期生の植村慎一郎さん。彼が独立しオーナーシェフを勤める『ダル・マテリアーレ』が今月のお食事会の舞台となりました。『素材から』を意味するこの店で植村シェフが目指すのは、素材ひとつひとつの魅力を最大限に引き出す料理。今回は料理の特長ごとに選びぬかれたオリーブオイル6種をあわせるといった演出もありました。まず突き出しのパッパ・アル・ポモドーロにあわせたのは、アブルッツォのオイルとキャビア。オイルのもつピリとした辛味がトマトの味をより強く引き出していました。また植村シェフといえば、存知カポナータ。京野菜を使った味わい濃いカポナータには、リグーリアのオイルを合わせて。アンティパストにはガルダ産のオリーブオイルをあわせた牛のカルパッチョ。厚めにカットした山形牛にサマートリュフとルーコラの香りがあわさり、肉のおいしさを感じる食べ応えのある一皿でした。プリモの手打ちパスタは卵黄だけで練ったトリアンゴリ。歯ごたえしっかり、存在感あるパスタの口あたりをやわらかにしてくれるのはトマトやハーブ、ブッラータ。まさに素材の力があわさったことを感じる瞬間でした。セコンドはオマール海老のロースト。海老の殻から出る旨みをしっかりと海老にすいこませ、たっぷりのミソをシチリアのオイルとあわせていただくソースのおいしさにコトバを失う参加者たち。シンプルゆえに難しい、完成されたイメージまでもっていくシェフの技に感激の一皿でした。イタリアで修行を積み、各地を食べ歩いた経験の中でとりつかれた、というイタリア料理の魅力。植村シェフが感じたそのイタリア料理の魅力を、素材のもつ力とともに表現する・・まさに『直球イタリアーノ』な食事会でありました。

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