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お食事会報告
第40回 小石川 アル・ペッシェ・ドーロ 江部シェフ
テーマ「江部敏史シェフのオデュッセウス・プーリアを行く」
連日の肌寒さから一転してさわやかな陽気となったこの日。小石川の『アル・ペッシェ・ドーロ』にて5月のお食事会が開催されました。扉を開いてみると、目の前の春日通りの喧騒がウソのような落ち着いた空気が流れる中で、『イタリアのかかと』プーリア州の料理の数々を楽しみました。 江部シェフはイタリア各地はもちろん、日本でも『一流』と評判の高いリストランテで研鑚をつまれました。そんな経験をもつシェフですが、心から深く感動したのは…イタリア郷土料理-つまりはマンマの料理でした。特に、プーリアの素朴でありながら奥の深い料理に心から感銘をうけたそう。アドリア海に面しているプーリアは海の食材に恵まれていることはもちろん、野菜や穀類などの食材も豊富。今回はそんな海の食材、平野の食材の両方を楽しむ内容となりました。 まずはプーリア風アンティパスト。前菜には「いわしのマリネ」「ペペローニのマリネ」そして「温かなタコの煮込み」「イワシのフリット」といったプーリアらしいシンプルな料理が大皿で次々に登場。また、これもプーリア名物そら豆のピュレを添えた「クロスティーニ」。そら豆の自然なあまさにプーリアのパンの素朴な味がよく合う一品でした。
続いては、代表的な郷土料理のプリモピアット3種。パスタが入った豆のスープ「パスタ エ ファジョーリ」は豆のほっこりとした食感とやさしい味わいでお腹からホっと温かな気持ちになります。2品めの「ティエッラ」は、プーリアの代表的な米料理。あの有名なスペイン料理、パエリアが原型と言われているとか。ズッキーニやじゃがいも、トマトなどの野菜と米、ムール貝等を重ねてオーブンで焼いた味わい深い料理でした。3品めのパスタ、耳たぶの形をした「オレッキエッテ」。トマトの甘さをぎゅっと濃縮したシンプルなソースで和え、カチョリコッタをたっぷりかけていただきました。セコンドピアットの「仔羊のオーブン焼き」は、たっぷりの野菜と共に骨付き仔羊をグリルしたこれもシンプルな料理。羊肉独特の味わいと野菜のもつ自然な味が絶妙のコンビネーションとなっていました。 ドルチェにはプーリア産のアーモンドを使った「人参入りのトルタ」「いちじくのジェラート」。その後の小菓子にもプーリア名物の焼き菓子が登場し、まるでプーリアに旅したかのようでした。いただいた全ての料理からは、シェフが語った『目にも、舌にも、そして心にもおいしい料理』という印象がひしひしと伝わってきました。愛情がこもったプーリアのマンマの味から受けた江部シェフのエネルギーが、ひとつひとつの料理への愛情となって食べる人々に伝わっていることを感じる夜でした。 |
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