お食事会報告
第34回 四谷 リストランテ チェッピーノ 本村シェフ
テーマ「本村逸人シェフの春野菜と肉料理の饗宴」
平成16年4月


 4月は春の訪れとともに新しい出会いがたくさんある月。今月のお食事会はそんな季節にぴったりの四ツ谷『CEPPINO』で開催されました。『CEPPINO』は、FICTイタリア料理長期研修の第3期生本村逸人さんがシェフを勤めるリストランテ。またサービスを担当する小泉さんは同じく3期生としてイタリアのリストランテを修行した同期同士。イタリアではもちろん、帰国後も情報を交換したりお互いを励ましあったという仲。実は口下手だという本村シェフのニガテな分野を小泉さんがバッチリフォローをする、チームワークのよさを感じるとても楽しい会となりました。
 今回のテーマは、本村シェフの得意分野である『肉料理』。また山菜をはじめとする春の野菜をたっぷり取り入れて、というメニューになりました。お食事会のスタートは冷たいトマトのスープから。トマトのあまさや酸味、ジューシーさをそのまま味わっている印象が食欲をくすぐります。続いてはシェフお手製のコッパとハムのアンティパスト。このお皿には晩白油で作った自家製のモスタルダが添えられ、豚肉のぎゅっとつまったあまさや独特の肉の強い味わいを引き出していました。続いては、イタリア料理ではポピュラーなトリッパを詰めたサルシッチャ。ぱりぱりの皮を破ると中からはぷるっぷるのトリッパが。トリッパのもつ食感をより強調する食べ方に参加者からは感動の声。またサルシッチャにはうるいが添えられ、独特の風味が後味をさっぱりと変化させていました。プリモピアットには伊達鶏とレバーのタリオリーニ。鶏と相性のよい和野菜である新牛蒡を合わせたところが本村シェフ流。牛蒡の風味とレバーの独特の味わいが合わさり、なんともいえない濃厚さを感じるパスタでした。
 さて、肉づくしの食事会のセコンドピアットを飾るのはもちろん肉料理。骨付きのままじっくりと煮込んだ子羊のすね肉は、ほろほろとくずれるほどやわらかく、また肉本来の味わいをしっかりと中心まで抱き込んだ一皿。たっぷりと添えられた春野菜のあまい味わいで、かなりの量のお肉を女性でもきれいにたいらげていました。たっぷりの子羊を味わったあとは、レモンのジェラートを中心としたさわやかなドルチェの盛り合わせで楽しい会を締めくくりました。
 シェフはイタリア時代はミラノのサドレルなど名だたる高級リストランテで修行をかさね、帰国後はアカーチェやマッサという東京のリストランテの名店を支えた実力派。 小泉さんという力強い相方とともに、今までに身につけた力をこれから自分流に発信していかれるでしょう。生き生きとした、そして力強さを秘めた春の新緑のように…二人の今後を期待せずにはいられない、素晴らしいひとときでした。

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