お食事会報告
第27回 千駄ヶ谷 トラットリア マンジャ ペッシェ 日高シェフ
テーマ「日高 良実シェフのヴェネトの酔っ払いチーズに酔う」
平成15年4月22日


 “酔っ払いチーズ”なる不思議なものあり―とチーズ専門店フェルミエの本間るみ子さんから連絡をいただき、それではセミナーリオ番外編とお食事会、フェルミエメンバーズクラブの大集合という事で企画した、参加者70名の会でした。
 “酔っ払いチーズ”はヴェネト州で生まれました。それも20世紀初頭に、侵略者から大切な食料であるチーズを守ろうとワイン用のブドウのしぼりかすに隠した事から始まったそうです。今ではイタリア全土で真似たものまでがたくさん出来、グルメたちを喜ばせている要注目の逸品です。
 今回はそのチーズの紹介のためのミニセミナーリオを本間さんが、ヴェネト料理を長本が語り、ヴェネトの幻のワイン“ラボーソ”を情熱を持って日本に紹介しているカーブ・ド・リラックスの内藤邦夫さんがワインについて話しました。
 さて、お料理は各地のお料理に精通した日高良実シェフです。ヴェネト地方料理に細かいところまでこだわって、玄人をもうならせる(実はヴェネト州からワイン専門家アレッサンドロ氏が参加していたのです)お料理を提供してくださいました。前菜は定番“ヒシコイワシのサオール”その地方独特の干しブドウを使った芸の細かさです。プリモ・ピアットには“トリッパの煮込み、白ポレンタ添え”日高シェフのアイディアで、トリッパに酔っ払いチーズを急遽添えてみるという楽しい試みもおこなわれ、そして日本ではほとんど手に入らない白ポレンタを味わうというめったに無い経験をします。次にヴェネトの代表的絞りだしパスタ“ビーゴリをアンチョビソースで”続いて“いろいろな魚介のリゾット”。セコンドピアットは鴨肉のローストですが、添えられている野菜がなんとヴェネト直輸入のトレヴィーゾとバッサーノ・デル・グラッパ産の白アスパラガス。
 前述のアレッサンドロ氏が喜んだのは無理もありません。「遠く離れた日本で、ここまで本物のヴェネト料理が食べられるとは…」と感慨にふけることしきりでした。
 ドルチェ“ヴェネツィア風フリットレ”を食べる頃には、まるでイタリアのリストランテにいるようなおしゃべりの渦が店内に巻き起り、最後のエスプレッソをいただいてもまだ名残惜しげにする方々がたくさんいました。
 なお、この日の様子は、その後グルメジャーナルや日本ソムリエ協会機関紙などに紹介されました。

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