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お食事会報告
第14回 ラ・コメータ 鮎田シェフ
テーマ「鮎田シェフのアブルッツォ散策」
少しずつ秋の風の涼やかさを感じられるようになったきた9月の会の会場となったのは、麻布十番の老舗リストランテ『ラ・コメータ』。今回はラ・コメータの鮎田シェフが毎夏の休暇を過ごされるイタリア中部の州アブルッツォ(今年はこの食事会の直前に帰国されたということ)がテーマ。普段私たちがあまり目に、口にすることのできないアブルッツォの料理や食材を楽しませていただいた、なんとも貴重かつ贅沢な会となりました。 まずはアンティパストミスト。シェフが用意してくださったアブルッツォのサラミ、生ハム、チーズの数々がお皿いっぱいに広がります。アブルッツォでも今では作る人が減ってしまった、という豚の香りが濃厚なサラミや、力強い肉の旨みを感じる山の生ハム、ミルクの甘味がぎっしりつまったチーズなど、初めて味わう食材ばかり。この貴重な味は、日本ではこの場を除いて味わえるはずもありません。続いてのプリモピアットには、参加者が口々に『絶品!!!』と唸ったザリガニのスパゲティ。ザリガニはアブルッツォ周辺ではたくさん取られているそうですが、シェフは今回のためにアブルッツォのものとよく似たザリガニを日本中探されたそう。そのザリガニのもつ甘さ、豊かな香りがスーゴの中に溶けきった素晴らしいパスタでした。もう一皿のパスタは仔羊のサルサで和えた手打ちの『サニーチェ』。続いてのセコンドはうさぎのスペッツァートと仔羊の煮込み、と羊の料理が続きます。アブルッツォは羊を多食する地方ですが、他の地方との違いは『羊のくささを消さずに活かす』という料理をすること。それだけ質のよい材料が手に入るという土地柄なのでしょうが、羊の個性を活かすという点でトスカーナなどの地方とは違った羊の魅力を楽しむことができました。最後にリキュールの香りが効いたドルチェをいただきながら、今回のお料理やアブルッツォについてシェフは楽しいお話をしてくださいました。 イタリアの本当の豊かさは、ミラノや東京で手に入る高級食材だけに象徴されるものではなく、こうしたその土地に息づいた素晴らしい食材のひとつひとつに込められているんだ…ということを教えられた、素晴らしい1日となりました。
(報告:山内 千夏)
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