お食事会報告
第8回 リストランテ アル・ポンテ 原シェフ
テーマ「原シェフの南ピエモンテの水車小屋から」
平成13年1月29日


 21世紀最初となった今回のお食事会は、本格リストランテとして名高い日本橋浜町の『アルポンテ』にて開催されました。今回のテーマは『粉』。原シェフがイタリアで出会い、惚れ込んだという石臼で丁寧に挽かれた粉達を、伝統的な粉料理にと変身させてくださいました。
 前菜の『パニッサ』はエジプト豆の粉を粥状にして揚げたもの。続いての鹿肉のブレザオラ、『ブレザオラ』の産地はそば粉の特産地でもある、ということから、そば粉のグリッシーニが添えられるという原シェフならではの演出が。プリモピアットでは、固くなってしまったパンを利用した伝統的な料理『カネーデルリ』、粉がテーマならはずせない!パスタはリグーリア地方の『コルツェッティ』(スタンプで押し抜いたような形が特徴)のつるっとした食感を魚介のソースでいただき、さらに原シェフの知人の方が開発したという、カラーポテトの粉末で作られた『トロフィエ』。また、テーブル上に登場したパンが素晴らしく(ひよこ豆のパン、セモリナ粉のパン、ポレンタ粉のパン等)、素材の良さを感じずにはいられませんでした。セコンドの仔羊の大きな塊は、栗の粉のペーストで覆われてローストされ(塩釜風という感じで)、しっとりと肉の甘みがつまった一品。また、この一皿に添えられたポレンタはミルクで練ったか?と聞かれるほど甘くなめらかな味わいで、原シェフが魅せられてしまったのはこの粉なんだ!という感動を受けました。厳選された材料を、遥かイタリアで工業化の波に負けず大切に粉にしている粉屋さんのこだわりの気持ちまで、原シェフがしっかりと料理に表現しているような、素晴らしいお食事会でした。

(報告:山内 千夏)

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