浅草。人々がカメラを構える雷門をくぐってすぐに左に曲がると、仲見世の賑わいがうそのように静かな一画。そんな場所にカリッスィマはあります。「あれ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。そうです。つい最近までそこはトラットリア マドンナでした。
7年余りの営業を経て前オーナーがお店を閉める事にした時、シェフをしていた大井さんはそこに自分のお店を開くことを決心します。イタリアでの修行時代によく通った、ローマのスペイン広場の近くにあったトラットリア Tritoneは観光地にありながら、一本通りを入ったところにあるために静かで、素朴なよい料理を出すお店だったとか。今のお店とよく似た環境にあり、そして近くにあるカリッスィマの噴水がお二人の思いでの場所だからとこの名前をつけられたそうです。改装された店内は、以前の趣を残しつつも壁を覆っていたワイン棚を外し、やわらかいイエローに塗り替えたことで明るさが増しました。常連のお客様が多かったことを考え、混乱が少ないように料理は前と同じ方式で、ランチはパスタランチ2種類と、夜はアラカルトのみで提供。地方にこだわらず、季節感を大切にメニューを構成しています。当日いただいたのは、ウサギづくしの前菜盛り合わせと、もっちりとした食感が独特なストロッツァプレーティというエミリア・ロマーニャの手打ち麺。いずれも滋味深い、やさしいお料理でした。
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