OSTERIA Braccia
オーナーシェフ 松尾直明 (FICT第9期生)


 東京メトロ千代田線の代々木公園駅と小田急の代々木八幡駅、その間にあるパン屋さんの角を曲がって少し行くと、左手に店へと降りる短い階段があります。去年9月にオープンしたオステリアBraccia。6席程のカウンターにテーブルが3つ。こじんまりとした店内で迎えてくださったのがこのお店のオーナーシェフ、FICT9期生の松尾直明さんと相棒の富田さん。Bracciaのこの店舗、以前はPrimo Piattoというお店でした。松尾シェフも研修参加前このお店で働いていたのです。帰国後働いていた店が閉鎖になり故郷の鹿児島に帰ろうかと思っていた頃、先代のオーナーの奥様からここでお店をやらないかと声がかかりました。もともと愛着のある店だったので、Braccia開店を決意されたそうです。
 イメージはイタリアの町場にある小さなトラットリア。研修中も有名リストランテより町場の小さな店をよく覗いたそうです。

 「さあどうだ、って凝った料理を出す雰囲気の店ではないんですよ。お客さんには料理やワインはもちろん、わいわいがやがやとこの空間そのものを楽しんでもらって、ああ今日は何だか楽しかったなと思いながら帰っていただければ最高です。そしてBracciaという店を好きになってもらえたら嬉しいですね」と熱く語って下さいました。
 
 元は寿司職人だったというシェフ、「イタリアの魚料理が見たかった」とまず向かった研修先はリグーリアそしてマルケ。さらにもう一箇所行くなら次は「山」、とアルト・アディジェを選択されたそうです。
 この日いただいたのは、サラミの盛合せ、カキとインゲンのソテー、トリッパ、三河アサリとインゲン・チェリートマトのスパッゲティー、自家製からすみと菜の花のパスタ、ヒヨコマメ・レンズマメ・大麦のサラダ、キハダマグロのステーキ・トマトとバジルのソース、馬肉のタリアータ・カシスのソースネズの実風味など。
 「普通のものが『普通に』おいしく食べられる店でありたい。その『普通加減』が難しいところなんですけどね」。というその言葉通り、リストランテのすました料理とは少し違う、でもほっとする優しいおいしさを持つ料理の数々でした。ちょっと疲れた仕事帰りに、気取らずにちょっとおいしいものを食べたい夜に、こんなお店が近所にあってくれたら・・・。
 グラスの音が響き、人々の笑い声がこぼれ、おいしい香りが通りに漂う、そんな楽しい風景がくりひろげられるのも、そう遠くはなさそうです。

住所 東京都渋谷区富ヶ谷1-2-8 B1F
TEL/FAX 03-3468-8953
営業時間 月〜金12:00〜14:00(LO)
   18:00〜22:30(LO)
土17:00〜22:30(LO)
定休日 日曜・祝日休み
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