リストランテ ルーチェ


 並木道に面してしゃれた造りの大きな家があります。家の周りには香草の数々が植えられ、おや、そこに珍しい木が。サルデーニャ料理によく出てくるミルトです。現地イタリアでも他の地ではなかなか見つからないというのに。高橋シェフいわく「日本で偶然見つけたんですよ。」しかし、それとてこの植物を見る目を持っていなければ、庭に植えることも考えつかないでしょう。内部に目を移しても同じように、イタリア経験を思い起こさせるものが、さりげなく飾ってあります。もちろんひとつひとつにシェフの思い出がぎっしり詰まっているに違いありません。
 
 高橋健志シェフは研修に参加する前から、故郷でリストランテを開くことを決めていました。そのためイタリア滞在中は料理の修行と共に将来開く自分の店に置きたい物をこつこつと溜めていたそうです。
 「店の名前をルーチェ(光)にしたのは、この近辺が暗いので、そこの光になりたい。個性に於いても輝きたいからです。」
 店を開いた時の理想は“この地でリストランテのレベルのものを出す事”まず、それにはサービスが不可欠です。そこで長年の友だち永原さんに声をかけ、ホールを任せる事にしました。そのもくろみは大成功。永原さんのスマートな応対が、全体の雰囲気を上品にひきしめ、それでいてくつろげる空間を作り上げています。地下のワイン倉から、お客様にお奨めするワインを運び、栓を抜く姿勢からもキャリアがうかがえます。
 もうひとつシェフが理想としたのは、手作りの食材使用。シェフのお父様の協力でハーブはもちろんの事、ズッキーニやフィノッキォなどの野菜も畑で順調に育っています。食前酒に使うリキュール類も、季節の果物を産地に買出しに行って作り、アンチョビやボッタルガも手作りです。
 今の季節の特別メニューは
ストゥッツィキーノ:
豆のスープ・自家製コッパ・カリフラワーの自家製アンチョビ風味
前菜
朝採れ野菜の温製サラダの自家製ボッタルガ添え
プリモピアット
乳鉢で作ったペーストジェノヴェーゼのトロフィエ
ニジマスとポルチーニのラグーソースの“タヤリン”
セコンドピアット
仔羊とアーティチョークのインパナーダス ミルトの香り
もちろんドルチェとエスプレッソ付きです。
 これからの理想は、今の方向をもっと充実させ、東京からもお客様に来ていただく自分の料理を作り上げる事。
 ルーチェをオープンしてから1年、理想に向かってまい進する姿がさわやかです。

住所 茨城県守谷市松前台1-1-3
TEL 0297-20-0662
定休日 毎週月曜日
シェフ 高橋 健志(FICT第5期生)
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