トラットリア ピアノ ピアーノ


 FICTイタリア料理長期研修 第2期生の雨宮佳代子さんが、7月10日にオープンしたトラットリア ピアノ ピアーノのシェフとなりました。
 西武池袋線石神井公園駅から徒歩5分という、都心から少し離れた場所にあるピアノ ピアーノですが雨宮さんは、郊外だからこそできる事や独自の余裕といった、郊外の良さを最大限に活かしていきたいと言います。
 実際お店の裏庭には、彼女が植え育てている数種類の野菜やハーブなどの緑が活き活きとしています。仕入れる野菜もなるべく近くの農家でできたとれたてのものを使うように心がけています。この辺りは新しいものに積極的に取り組む農家も多いそうで、イタリア野菜もいろいろと入ってくるのですが、雨宮さんはあえてイタリア野菜にこだわっている訳ではなく、旬のもので美味しいならば普通イタリア料理には使わないような食材でも、自分なりに消化しどんどん取り入れていきたいと言います。
 ピアノ ピアーノは、イタリア人が普通の生活で食べている、土地と密着したイタリア料理を出すのにふさわしい環境にあるといえるでしょう。
 地についたイタリア料理が好きだと言う雨宮さんに想い出の一皿を紹介していただきました。
 トフェア・カナヴェザーナといってシマインゲン豆と豚皮・骨と野菜の切れはしを煮こんだズッパです。これは、ピエモンテ州の伝統的な料理なのですが、材料を見てもわかるように昔からその地域に住んでいた貧しい人たちが食べつづけてきた田舎くさいものなのです。
 雨宮さんが、この料理にはじめて出会ったのは、研修先の1ッ星がついたリストランテでした。このような地元の家庭料理が、星のついたリストランテのメニューに堂々と載っていることに驚いたと同時に、地元の料理に誇りを持ち、大切に出していくイタリアらしさを一番感じられたときだったと言います。今回は、豚皮・骨の他ちょっと贅沢にスペアリブを加えたものを出していただきました。もともとトフェアの語源は、スープを入れる専用の素焼きの壷の意で、それを食卓の中心に置き、皆でわけて食べていたというわけです。名前の通り温かみがあり、素朴なだけに、深みのあるとても美味しいズッパでした。

住所 東京都練馬区石神井2-1-7
TEL 03-5393-5484
定休日 毎週火曜日
シェフ 雨宮 佳代子(FICT第2期生)
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