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Cucina
クッチーナ
クッチーナには1分ほど歩いたところに姉妹店の“アル・カッフェ・クッチーナ”があります。「エスプレッソマシーンをおきたくって、リストランテじゃ大きすぎるし、それでカッフェを作ってしまったんです。」とはオーナーの田中さんの言葉。出すのは福井でも珍しい本格的なエスプレッソやカップッチーノ、そしてイタリア菓子の数々です。「この店は僕の道楽なんですよ。そうそう、ここの地下にはワインセラーがあって1000本のワインをストックしているんですよ」と今でこそ余裕の微笑を浮かべる田中さんの店作りは、最初は誰もが経験するように簡単ではありませんでした。
大阪の調理師学校を出てから京都で修業、その後故郷に戻って開店。客席30、カウンター席7の店は、当時の田中さんにしては大きすぎる投資でした。でも、スタートするのならば本物を目指したいという思いが決断をうながしたそうです。お客様が来なければ不安になり、来ればてんてこ舞いの毎日が続いた頃、そんな田中さんを支えてくれたのが、婚約時代の奥様でした。「OLをしていた頃、ランチタイムに人手がないから来てくれ〜とSOSが入るんです。1時間店で働いて慌てて着替えて事務所にもどり、気がついたらお昼を食べていなかったりして。」と、今では懐かしく思い出すとか。
開店当時のメニューの中には、イタリア料理はスパゲッティが2種類しか入っていなかったそうです。そして開店3年目頃から安定し始めると、今度は本物を見たいという気持ちが押さえきれずイタリアへ3ヶ月間の修業に。その後も折を見て勉強に出かけ、去年は奥様と40日間のバルテッリーナ地方へ行ってリストランテで研修してきたそうです。メニューには新鮮な魚や若狭牛などの北陸の魅力を生かしたものが多く並んでいるほか、現地修業の成果であるそば粉のパスタ料理“ピッツォッケリ”やヴェネト地方の“ビーゴリ”の料理名も見えます。「福井のお客様は好奇心が強くって、お奨めすると試してくださるんですよ。」なるほど、お客様と直接お話をするためにカウンターが役立っているようです。ちなみに車で二時間ほどの敦賀にあるリストランテ・ポルコロッソのオーナー右近さん(10月更新時に掲載)とは、機会あるごとに、北陸でのイタリア料理を熱く語り明かす仲だそうです。
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