|
|||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
|
(Piemonte ピエモンテ州)
Ristorante Flipot
リストランテ フリポー
トリノから電車で約1時間、国境近くの小さな町トッレ・ペッリチェが食通の間で有名になったのは、まさに「リストランテ・フリポー」あればこそ。リストランテがあるのはどこにでもあるような北イタリアの町の一角、車ならばそのまま通り過ぎてしまいそうです。小さな戸を開けてなかにはいると、そこは年代ものの家具がさりげなく置いてある小さなサロン。ここから案内されてテーブルにつくまでの間、左手にある中庭に目を移してみましょう。貴族屋敷の庭園とは違った、なんとも安らぎのあるお庭があります。数人のお食事ならばこの庭園の見える席がお勧め、人数がもう少し多ければ個室がいくつかあります。それも暖炉のある落ちついた伝統的なピエモンテスタイルの部屋です。糊の利いたテーブルクロスと、磨きこまれたシルバー、そしてワインの魅力を最大限に引き出すクリスタル、全てに細心の注意が込められています。 なるほどイタリアで発行されているリストランテガイド5誌の総合評価でもイタリア全土で18位と高い位置にランクされているだけあります。
でも、初めからそうだったわけではありません。オーナーシェフ、ヴァルテル・エイナルドゥはホテル学校の先生として教えていましたが、どうしても自分の料理を出したいと借金をしてこの店を購入。当初は厨房の換気設備も悪く、ガスも簡単に着火しない、冷蔵庫もよく冷えないなどの三重苦、四重苦の環境でスタートしましたが、愛妻ジセッラさんとの二人三脚で数年前には素晴らしい厨房に改造できました。その間ジセッラさんはAISイタリアソムリエ協会公認ソムリエの資格を取得し、側面からシェフを支えてきました。地下にあるカンティーナはワインに興味のない人でも眼を見張るほどのコレクションがそろっています。毎日最後のお客様が帰ったあと、深夜までワインのテースティングをして常に新しい知識を入れているスタッフ皆の努力は、料理の厚みとなっていきます。 「リストアンテ・フリポー」の料理の特徴は“伝統に根ざした料理を、最高の技術で再創造している”ことでしょう。“淡水に住む海老のサラダ”“仔羊のワラ包み焼き”などこの土地に伝わる料理がヴァルテルシェフの手にかかると、エレガントな一皿へと変貌します。そして最後に出てくるチーズのワゴンは、農家から直接取り寄せたものばかり。ひとつひとつの説明を聞きながらいただくと、改めて伝統というものの重さを感じることでしょう。でもシェフへの賛辞は“BUONO!―おいしい”の一言で充分。 |
|
|
|
|
|||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||