前から行こう行こうと思っていたのだが・・・。
だがなかなか行けません!いや、行く気が沸いてきません!
そんな時はだね・・・誰か友達に「行ってみよう♪」なんて言ってみるとですね・・・
仕事で重くなって、お休みの日にはいつもゴロゴロしていた体が「行かなきゃ・・・」って動くワケですよ!
トモコのいるバッサーノ・デル・グラッパは、隣のヴェネト州にある。
近くには世界遺産にもなっているヴィチェンツァがあり、ロミオとジュリエットで有名なヴェローナや、水の都ヴェネチアにもアクセスしやすい。
ウチのお店に遊びに来る人はほとんどが、先か後にココを目的地に入れる。
先日ユージに連絡をしたときに「行きたいとは思ってるんだよね〜」なんて話をしていたら、「いつ行きます??」なんてなってね。
仲間がいるってのはいいな・・きっと自分一人では「行こう!」と決心できずに年を越してしまったことだろう。
で、日曜のお仕事が終わった後、昼寝の誘惑を振り払い電車に乗り込む。
途中、電車を乗り間違えちゃってヴィチェンツァを2回通ったりしてみたが、タクシーを使ってバッサーノに到着。
ところでさ、グラッパって知ってる?
ん〜と、ワインを作ったときに出る葡萄の絞りカスを、さらに蒸留して作るブランデーみたいなお酒なんだけどね。
フランスのマールもたしかそんな感じだったと思う。
ココが発祥の地らしいんス。・・・本当??
ベルヴェデーレというホテルリストランテがトモコのいるところ。
入り口の前で待っていると、横の通りからトモコが登場。
あいかわらず小さい・・・じゃなくって・・・元気だなぁ〜。
まずは腹ごなし・・・とやっぱ酒っしょ!!
ココに来てグラッパ飲まなかったら一生後悔するな・・・しかもヴェネトはおいしいワインがいっぱいあるし・・。
近くのピッツェリアに入り、ラディッキョ(トレヴィス・この辺は名産地のようだ)のピッツァを頬張る。
「デッレ・カプリ」ってお店だったと思うのだが、店員のおじさんがものすご〜く陽気で面白かった。
「お前は切れ!そしてトモコは食え!」とか言ってきて「本当にカプリの人か??」と考えたくらいだ。
・・・ここではワインを1リットル。続いてグラッペリア(グラッパ屋さん)に向かう。
「グラッペリア」なんて言葉も、ココの街でしか聞いたことがナイ。
で、やっとこ真打登場!グラッパだぁ〜!・・・って、もう味がわかんなくなってきたよ・・・。
トモコと仕事の話に花を咲かせ、夜は更けていく。
うぅ・・・ちょっと二日酔いだ・・・
トモコが昼を休みにしてくれたので、今日はバッサーノを観光。
昨夜は暗かったのであまり見えなかったのだが、す〜っごくきれいな街だ。
ベルヴェデーレの前は「表参道??」みたく黄色く染まった街路樹が並んでいる。
駅も近いし、ドゥオモ周辺にはお店もいっぱいある。
・・・今まで見た街の中で、ココが一番住みやすそうなトコだ。
バールで眠気覚ましのコーヒーを飲んで、ドゥオモでお祈りをした後、ポンテベッキオに向かう。
レトロな雰囲気漂う木造の橋からは、遠くの山が白い帽子をかぶっているのが見える。
空は真っ青で、川の水が朝の光を照らして、キラキラとゆれている。
橋の下に行って水に触ってみると冷たくって、鴨が緑色の水面を行き来していて・・・いいトコだなぁ〜。
でもって、トモコが「コレがウチのビゴリのソースになるの♪(トモコのトコのブオンリコルドの料理が「鴨のビゴリ」)」なんて言ってて・・・
マジかよ?(@_@;)
サルメリアでアジアーゴのチーズやソプレッサを見て、エノテカでグラッパを見ながら「アメリ」のように豆袋に手を突っ込んで・・。
ポリのグラッパミュージアムで「へぇ〜こんな風に蒸留されるんだなぁ〜」って感心し、バールで一息。
・・・で、予想通りってゆーか・・・朝っぱらからグラッパ!
迎え酒とはまさにこのことだな・・・。
さぁ〜ってと!元気が出て(壊れて)きたところでユージを迎えに行きますか!
はるばるトレペリーチェから向かってきたユージが駅に到着し合流。
昨日まで風邪をひいていたらしいが・・・大丈夫か?
3人でベルヴェデーレに向かう。
トモコの他にも2人、日本人の方が働いていて、シェフや皆さんに挨拶をしてテーブルに着く。
日本や中国を意識したような、オリエンタルな雰囲気のある内装で、落ち着いた感じの空間だ。
今日は3人で食事だから、いっぱい種類が食べれるぞ♪
1人だと、プリモとセコンドを1皿ずつ食べれば限界だもんねぇ。
アンティは鶏のマリネとバッカラのマンテカート。
バッカラってのは、鱈を塩漬けにしたもので、海がナイところで食べられることが多い保存食。
キリスト教の国だから「肉を食べてはいけない日」みたいなのが昔はあったそうで(今もあるのか?)、そんな時の貴重な存在ってワケ。
プリモはインゲンとムール貝のタリオリーニ、ポレンタのトルテッリ、そして鴨のビゴリ。
先ほどポンテベッキオの下で見た、鴨たちの姿を思い出す・・・。
許してね・・・おいしく頂いているからね・・・。
セコンドにはウサギの詰め物と牛のホホとバッカラ。
おいしかったなぁ〜うーん満腹・・・。
食後のデザートはパスティチェリアにお邪魔して、ヨシコさん(だっけな?)のお勧めを頂く。
ロビーで酔い覚ましがてら一服していると・・・げげっ!!もう3時かい!?
駅に行かないと帰れなくなる・・・。
シェフに挨拶をしてブオンリコルドのお皿をもらう・・・と思ったら在庫切れらしいので、今度トモコに持ってきてもらおう♪
これで8枚・・・かな??
3人で駅に向かい切符を購入。
ユージは俺と入れ替わりで、今日は俺のぬくもりの残ったベッドで寝て、明日に帰路に着く。
本当に、彼の一言がなかったらこんなにいい街を見逃していたところだ・・・感謝感謝!
電車の待ち時間で駅構内のバールに立ち寄り、シメもやっぱりグラッパ。
あ〜あぁ〜帰りたくないなぁ〜。
トモコやユージは「明日の朝一で帰れば・・・」なんて言ってくれるのだが・・・ナイのよ!都合いい時間の電車が!ウチの地元!
地元の駅の田舎っぷりをうらめしく思いつつ、グラッパのグラスを空にする。
名残惜しそうに最後の一滴まで飲みつくし、ホームに向かう。
おとといに時差が変わったので、もう辺りはうっすらと夕焼け空だ。
そういやさ、イタリアは夏と冬で時差が変わるんだけど、どうやって変わるかみんな知ってる?
なんとね・・・時計を1時間遅らせる・・・だけなの!
10月の最終土曜日でサマータイムは終わりらしくて、「寝るときに1時間時計を遅らせてね♪」って言われたよ。
そんなんでいいの?
西川さん情報によると、正確には夜中の2時に時計を1時間遅らせるらしいんだけど・・・。
ってことはさ??ナニ??その夜、イタリアに住む人間の大部分が、時計と睨めっこをしていたってコト?だよね?
ウチの店でも、みんなで時計を見つけては時間を変えていたし・・・なんか面白いなぁ〜。
ついこの間までは夕方5時でも明るかったのが、急にオレンジ色に変わるもんだから、とっても不思議な感じだ。
電車の乗車口に腰を下ろし、2人とお別れの時間。
次に会うのはどこの街かな??
ガシャ〜ン!と勢いよく扉が閉まり、電車が進みはじめた。
地元駅に着いたのは夜の9時半。
あたりには真っ白い霧が深く深くたちこめている。
最近、霧がすごいんだよな〜・・・朝は斜め前の教会が見えない時とかあるし・・・。
部屋に帰ったら、サルメリアで買ったソプレッサをつまみに、グラッパでも飲むとしよう・・・。
って、飲んでばっかじゃん!?
まさに朝から晩までグラッパ漬けな一日だったのでした。
けど、酒漬けなのは今に始まったことじゃないか・・・。
ちょとは控えようかな・・・なんちゃってね♪
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