いきなりなんですけどね・・・
ウチのお店がバカンスになっちゃったんですわ。
なんと18日間も!
7月の下旬に「8月4日からバカンスだよ〜」なんて聞いたんだけど、さてどうしたものか?
前にも書いたけど、この街には本当にトウモロコシ畑しかないので18日間も仕事無しで過ごすのはかなりの苦痛。いや拷問だな・・・。
せっかくイタリアにいるんだし、次はいつこんな連休があるかわかんないしねぇ〜・・・「旅行だ!」と決心。
てことで、「皆の仕事先を冷やかしつつ、タダで宿泊しつつ(←これが一番大事)、観光もしてしまおうツアー」の計画が進む。
同期の皆にアポ取り、電車の時刻表を買ってネットやメールで情報集めをする。
いざ計画を立ててみると「あっ!○○にも会いに行こう!」とか予定は増えていく一方。
休みの最後はウチにいることにしたものの、結局目いっぱい予定が入ってしまった。
無謀にもなんと16泊17日! 日本でもこんな長い一人旅はしたことが無い。てゆーかこんな長い連休が始めてだな・・・。
でもってバカンス前。
お客さんもみんなバカンスに入ってるのだろう・・・もう「真夏の仕込み大会」の状態。リンゴとかね。
前日は年末の大掃除くらい掃除をして、いよいよバカンス突入。
みんなと挨拶をかわす。次に会うのは8月の末だ。
「BUONA VACANZA!!」
出発当日の朝。
最初の目的地はピエモンテ州。我らが13期の最年少、ユージのいるリストランテ・フリポー。
本当はトレペリーチェという場所なのだが、藤谷さん(シチリアでタイタニックしてた人)が休みなもので手前のピネローロの駅に向かう。
重い荷物を抱えてまずはクレモナへ。
ICTの川村さん経由で、クレモナでバイオリンを作っている阪本さんを紹介してもらった。
この旅で使うジェノバ〜ナポリの航空券を購入するのに助けてもらうため。
阪本さんのいるバイオリン工房は後日に取材するとしよう。トリノ方面に向かう。
ピネローロに着くと藤谷さんが先に着いてて待っていてくれた。
1ヶ月半ぶりの再会。「藤谷さんが小さくなった・・・」。
なんと14キロ痩せだそうだ・・・。もう「日本でダイエットの本書いたらバカ売れ間違いなし!」って感じ。
けどどうせだからこの機会にもうちょっと痩せちゃおうね・・・。目指せ80!ヾ(≧∇≦)ノ"
藤谷さんはお店の車を自由に使えるそうで、ここからは藤谷さんとドライブ。
藤谷さんが働くリストランテ・マランと住んでいる部屋を見させてもらった。
所変われば景色も変わるもので、伊豆か箱根のような風景。山に囲まれてて横に川があって・・・。
横の道では山羊がお散歩中。その後ろで車が渋滞している。
ここからトレペリーチェまでは車で走ること30分。
前にユージが「ウチの街はなんにも無いですよ〜」なんて言っていたのだがとってもきれいな街だ。
何にも無いってのはね・・・こんなもんじゃないんだよ・・・。ウチの街をみせてあげたい・・・。
まずはフリポーで夕食。
さすが2つ星!すごくおいしい!特に羊!ワラの香りがつけてあっておいしかったなぁ〜。
食後にユージと再会。こちらはそんな痩せた感じはしなかったかな。スプマンテで乾杯を祝う。
夜はユージの部屋で藤谷さんと3人で対談。昔話や苦労話に花が咲く。
翌日はユージと2人でヤスのいるクーネオのロドデンドロにお出かけ。
クーネオの駅前はとっても都会でどのバスに乗るのか探すのに一苦労。
バスで走ること30分。先ほどの都会はどこへやら。のどかな風景が広がる。ヤスの携帯の電波が入らないのも納得できてきた。
さらにここから、マリ(店の人)に迎えに来てもらって車で10分ほど。すごい上り坂が続く。
ヤスは休みの日になるとこれを自転車で移動しているとか・・・。
日本に帰ったら競輪の選手になれるねきっと・・・。楽しみにしています。
店に入りキッチンに行くとヤスが一人で仕込みをしていた。ヤスも痩せている・・・。
聞けば今日はお客さんは俺らだけ、従業員はヤスを入れて3人だけとのこと。
日本語どころかイタリア語も話す機会が少ないのが悩みの種だとか・・・。
昼食はヤスのお勧めをチョイス。ガッリーナ(メンドリ)のラビオリと仔牛のアグロドルチェとウサギ。
アグロドルチェは「甘酸っぱい」の意。タマネギを炒めて酢を加えたソース。
ウサギは表面をラルド(脂)で覆って焼いてあって両方ともおいしかったよ〜。
帰りがけトリノ駅に寄って伊藤さんと会って街を散歩する。
伊藤さんとはバカンスの終盤にも会う予定。
さて、ここで早速トラブル発生!
ピネローロ行きの電車が予定の時間になっても来ない。あれれ?時刻表で確認したんだけどなぁ?
よーっく見てみるとその時間の電車は7月後半〜8月後半まで運行してないようだ・・・。
電車までバカンス・・・さすがイタリアだ・・・。
ピネローロまではつけたものの、そこからトレペリーチェまでのバスが終わってしまった。
やむを得ない、歩くとしよう・・・。
最初は近くのトウモロコシ畑に侵入してみたり元気があったのだが、だんだん壊れてきて「アルプスの少女ハイジ」のテーマなどを歌いつつ陽気(なフリをして)に歩く・・・。
だめだ・・・遠すぎる・・・。タクシーも無さそうだし・・・。
「ヒッチハイクとかする?」
軽い冗談のつもりだったのだがだんだん本気になってきた。
大きな紙も書くペンもないので、目の前を通る車めがけて2人で親指をたてる。止まらないかなぁ〜やっぱ・・・。
ところがどっこい、諦めかけたその時に1台の車がウインカーを出して止まってくれたではあーりませんか!?(☆o☆)
「止まった!止まってるよユージ急げ!!」
みんなに見せたかったな〜あの時の俺らの顔と車に向かって走ってく瞬間・・・。
写真が撮れなかったよ・・・。ってゆーかそんなこと考える余裕がなかった。
電波少年でヒッチハイクの旅なんて企画があったけど、その気持ちがよぉ〜くわかった。ちょっと快感・・・。
迷える子羊に愛の手を差し伸べてくれた心優しい男の人の名はマリオ。
自分の家を通り過ぎてトレペリーチェまで送ってくれた。
お礼に先ほどトリノで見つけたMIKADO(イタリア版ポッキー)を渡し、無事に近くのバールに到着。
そこで飲んだビールがもうおいしくってねぇ〜!!「興奮さめやらぬ」とはまさにこのコトだ。
翌日はフリポーの厨房を軽く見学後、周囲を散歩。
さらに翌日は朝4時起きでリグーリア方面に出発。
仕事があるのにユージも一緒に起きて見送りにきてくれた。連休あったら今度はウチにおいでね。
ユージにこの「クレモナより〜」に番外編で出てもらうようにお願いしたので、近日中にユージの生活も見れることだろう。
ふふふ・・・楽しみ楽しみ・・・。
スタートからまさに「大冒険」の状態のバカンス。
はたして無事に計画を達成して家につけるのだろうか??次はどんなトラブルが起こることやら・・・。
これも次回以降のお楽しみ・・・。
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