ベネチアの休日


ドモドッソラにいるのもあと1週間半。いよいよステージへの出発が近づく。
最後の土日は、きっとテスト勉強や荷物の整理で追われてしまうことだろう。
実質最後の自由な休みは、本郷さん・半ちゃん・ヤス・ユウキと共にベネチアに行くことにした。

当日は快晴。ベネチアは海が近いから暑そうだ。
行きはミラノで乗り換えてベネチアへ、帰りはドモドッソラまでの直通の列車で、一人頭およそ60ユーロなり。
片道4〜5時間の道のりを考えると安いものだ。電車はマジョーレ湖の脇を通り抜け、ミラノに向かう。

続いて、ベネチア行きの車内。
6人がけのボックス席になっていて、驚くことに電気がついていない。
なのでトンネルの中に入ると周囲は真っ暗。皆の吸うタバコの光がホタルのように輝く。
最後のひとつの席は、地元がパドヴァのイタリア人女性が一緒になり、つたないイタリア語を駆使してベネチア情報を仕入れる。

パドヴァで女性と別れ、ウトウトしていると電車は海の中を走り始め、ベネチアが近いことが感じさせる。

駅に到着したのは昼の2時すぎ。まずはホテル探しだ。
観光案内所に行こうとすると、怪しげなヒゲのおじさんが登場。
胸には名札みたいなものがあって、星マークが2つある。どうやらホテルの客引きをしている人のようだ。2つ星のホテルということか?
「1泊1人30ユーロで5人部屋を用意する。バストイレは他の部屋と共同で、食事は無し」とのこと。
願ったり叶ったりだ。どうせ食事なんて外で済ますし、1泊しかしないもんね。
喜び勇んでホテルへと案内してもらう。やった、5分でカタがついた。

駅を出ると、目の前に水路があって、水上バスが走っている。
お〜さすが「水路の街」!遊園地の中みたいだぞ!(⌒▽⌒)ノ"
照りつける太陽の中、ヒゲのおじさんのホテルに向かう。
駅から5分くらいの、商店街から細い路地に入ったところが今日の宿。いいね〜駅近いじゃん??
部屋は狭いし、日当たりは最悪。トイレとシャワーは本当に隣の部屋の人たちと共同。でも1泊だし、5人一緒の部屋になれたし、まあいっか!

早速、駅前に向かい水上バスの1日券を購入。後に、これは「なくても乗れるじゃん?」と思うことになる。
まずは、よくわかんないけど乗ってみよう!
水上バスは「リアルト」の停留所まで進む。終点のようで降ろされてしまった。
ヒゲからもらった地図を頼りに、歩いてサンマルコ広場を目指す。
街中は細い路地が迷路のようになっていて、「勘」を頼りにひたすら歩くと広場に出た。

あれ?あれれ?おなかが痛い・・・
俺のおなかが急激に痛くなったので、急遽カフェで休憩。腸の辺りに激痛が走る。何かに当たったのだろうか?
しばらく休んでも痛みが治まらない。だめだ・・・む・・無念・・・。(ノ_・、)ぐすん
しょうがないから、皆には先に進んでもらって、俺はホテルに帰ることを選択。
どうやら暖かいものを飲むと痛みが治まるようだ・・・。腸が痙攣しているような感じなのだろう。
気温40℃近くあろうかという環境で、熱い紅茶をがぶ飲みする変な日本人は、水上バスの停留所に向かう。

ベネチア駅で水上バスを降りた辺りで痛みはだいぶ和らいでいた。
せっかくだから奥の街並みと仮面屋さんを見に行ってみよう。
猫の形や天狗みたいな形の色鮮やかな仮面が所狭しと並んでいる。花の模様や音符の模様など様々だ。
あまりに種類があるので、考えていると時間がかかってしまいそう・・・。
とりあえず部屋に戻って一眠りして、夜には皆に合流しよう。と考え部屋に帰る。

その間、皆はサンマルコ広場に移動し、ゴンドラに乗った模様。どうやら、時間によって値段がかわるようで、夜8時くらいが一番高いらしい。

夕方になり目覚める。うん!あまり痛くないぞ!皆に連絡し、現在地を教えてもらう。
どうやら、リアルトの近くで食事をしている模様。後に聞いたところ、イカ墨のパスタがメチャメチャおいしかったそうだ。ちくしょう!!(<_>)

水上バスでリアルト到着。うろうろしていると日本人女性を発見、挨拶をすると「もしかしてユウキ君とかハンさんと一緒の方ですか?」と質問された。えっ??w(゜o゜)w
話を聞くと、先ほどゴンドラで一緒に乗りあったとのこと。すごい偶然だ!
イギリスに留学してて、もうすぐ日本に帰ってしまうのでその前にイタリアを旅行中とのこと。メグミちゃんだって。

話しながら待つこと15分ほど。みんなが駅まで迎えに来てくれた。
6人になって、夜のサンマルコ広場に足を運ぶ。

夜だとゆーのにサンマルコ広場では音楽が演奏され、とてもにぎやか。
聞いた話によると、冬はこの広場が夜になると水浸しになるそうな・・・。
「沈み行くベネチア」
ここで大騒ぎしている人たちは、いつしかココが海に沈んでしまうのを知っているのだろうか?
そんなことを考えると、このにぎやかさも刹那的な感じがして、切ない気持ちになる。

大昔の囚人達が美しい海を見て、罪をなげいたとされる「嘆きの橋」を見た後、6人はバールで一杯。
う〜ん。暑かったからビールがうまいよ〜。☆(<〜>)

メグミちゃんと別れ、ホテルに戻る。
ヤスが寝ぼけながら蚊と戦っていたのがとても面白い(ちょっと怖い)夜が終わってゆく・・・。

翌日はリード・ディ・ベネチアという離れ小島のビーチを目指す。
水上バスで移動し、10分ほど歩くとビーチに到着、そして・・・
すごいのよ!うわさには聞いていたけどトップレスの女の人が普通にいっぱいいる!
スゴイきれいな人もいれば、「オイオイ・・・」ってゆーおばちゃんまでトップレスがいっぱい!これには男だらけの一同、大喜び!ヾ(≧∇≦)ノ"
便乗してここでも泳いでみた!ユウキとパンツ一丁で!これでミノーリに続いて、二つ目の海をクリアだ。
ハンちゃんも泳げば良かったのに・・・。

サンマルコ広場に戻り、本郷さんと俺は鐘楼に、他のみんなはドゥオモを探索。
鐘楼まではエレベーターで登れて、ベネチアの景色を一望できる。下よりも涼しい。
頭の上には直径1mくらいの大きな鐘が8個かな?並んでいる。
「まさか鳴らないよね・・・?」なんて思ってたら鳴るのよこれが!(☆o☆)
手の届く位置で、大きな鐘が「ガラ〜ンガラ〜ン」と鳴り響く。うれしいんだけど、かなりうるさい!耳鳴りがしてきた・・・。

水上タクシーで駅に戻り、帰路に着く。
駅で土産として、仮面の小さめのものとベネチアングラスの小型ロックグラス(大きさ的に日本酒でもいける)を購入。日本で使う日が楽しみだ。

もう帰りの列車に乗る時間だ・・・。早かったな〜。俺もイカ墨のパスタ食べたかったな〜。
今回は料理を全然食べれなかったので、次に来たときはいっぱい食べるぞ〜。と心に誓う。

次に来れる時に、まだベネチアが沈んでませんように・・・・考えつつ泥のように眠る。
気がつくと横にはマジョーレ湖の景色が通りぬけていた。



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