|
||||||||||
|
|
||||||||||
|
|
|
|
|
番外 ある晴れた日に--01--
イタリアでは年に1度(もしくは数回)、全土の大部分のカンティーナが一斉に開放する日がある。…みたい(いまだイタリア語を十分に理解できなく、どうしても曖昧になってしまう。時とともに減るといいのだけれど)。その日が、5月26日だった。訪ねたカンティーナはどこも人でいっぱい。酔っ払い達には願ってもない日に違いない。ほとんどのワインをタダで試飲(試飲という量ではないと思うが)出来る。簡単なアテもある。豚の丸焼きを置いてあるところもあった。ほどよく飲んだ酔っ払い達は、次のカンティーナへと車を走らせる。 朝は、9:30に「Il Gatto Mammone」(研修先のリストランテ)を出ることになっていたが、お決まりのように10分ほど遅れてGraziano(仕事仲間。もうすぐSommelier Professionista になる予定)は愛車のMicra(日産マーチのヨーロッパ版)で到着した。Masa(日本人シェフ)と一緒に出発、途中でGrazianoの彼女のMiliam(かなりの美人)を乗せて4人で、まずはOrvieto の生産者「Barberani」に向かった。このMicra、日本のマーチとは思えないほどよく走る。140キロほどでもあまり不安はなかった。Cesare(イタリアワイン界では結構名の知れた人、らしい…)と数人の友人と合流。テヴェレ川をせき止めた「コルバーナ湖」のほとりに「Barberani」はあった。
つくづく思うのは、ウンブリアの Vino Dolce は品質が高い。赤ワインは、2つのDOCGがあるように品質は保証済み。しかし、僕の最初の驚きは甘口だった。ここの「Orvieto Classico Superiore Muffa Nobile」(貴腐タイプ)と「Moscato Passito Umbria IGT」は評価が高いらしい。赤・白どれも高品質だったがやはり甘口は素晴らしかった。さらにここからの眺めは絶品。近くには有名なリストランテもある。また来よう。 次のカンティーナは、アンティノリが所有する「Castello della Sala」。文字通り昔の要塞をそのままカンティーナとして利用している。一帯を眺められる丘の上にあった。
写真の右側の塔からは、一面のブドウ畑を眺めた。次々と続く丘を見ていると「エノトリアテルス」という言葉の意味がわかる気がした。ワインと好きな本があれば1日いてもいい気がした。 ここでも僕のお気に入りは Vino Dolce だった。「Muffato della Sala」(これも貴腐タイプ)は並みのソーテルヌでは太刀打ちできない品質だと思う。甘味と酸味の上品さは、今後の熟成とともにどう変化するのか?思わず1本買ってしまった。ホントはもっと欲しかったが…。Annataは99年。今飲むにはもったいなさすぎる。その他「Cerbaro」をはじめ、さすがアンティノリというワインばかりだった。要塞の管理は隅までいきとどき、カンティーナとしての機能も申し分のないものだった。バリックにANTINORIの焼き印!もう気分は観光客。写真を撮りまくった。
酔い具合とともに快調になっていくGrazianoの運転は、時々眠気の覚めることもあったが、Perugiaを過ぎAssisiを遠くに見ながらMontefalcoに向かった。この頃には、カンティーナを訪れる酔っ払いたちの数が最高になり、目的の「Arnardo Caprai」にはたどり着けなかった。そのかわりに小さなカンティーナを2件まわった。ワインの味は??だった。最初のカンティーナでは、サグランティーノのタンニンと酸が際立ったワインで、他の特徴がつかめず残念だった。次のカンティーナでは、先客の酔っ払い達にサグランティーノを全て飲み干されていた。さらに、花粉症がひどくなり鼻水と目のかゆさで試飲どころではなくなってしまった。酔いもかなりまわっていた。もう帰ろう。 ウンブリアのワインは、日本ではかなり過小評価されていると思う。隣のトスカーナの陰に隠れてしまっているのか、その分お買い得でもある。安くて美味しいワインを探してはいかが? |
|
|
|
|
||
|
|
||||||||||
|
||||||||||
|
||||||||||