第1回

突然の日



 イタリアに行こうと決めてから早くも1年以上が過ぎ、正直言って焦っていた。
「このまま過ごしていては、時間が過ぎるだけ…。今の仕事に区切りをつけ、早く歩くべき方向を決めたい。」というよりも、イタリアに行くということ自体、相当エネルギーのいること。いつまで自分のモチベーションを保っていられるかが心配だった。もう決断しなければ!
 そんな時、JSA理事の荒井ソムリエに電話をかけ、相談にのっていただいた。今年の2月26日だった。今回の研修を薦めていただいた。少し驚いた。もともとこの研修のことは知っていたが、イタリア語の授業数の少なさが気になって諦めていた。
「僕、イタリア語ほとんどしゃべれないのが心配なんですが…。」というと、
「そんなことは行けば何とかなるんだよ。」と荒井さんの言葉。長々とためらっていた僕の背中を押していただいた気がした。これにかけてみようか…。
 締め切りは、2日後2月28日だった。突然の出来事と考える時間の無さで、26日の晩は1年分の頭を使った。あーどうしよう。考えたところで結論は一緒だということはわかっていた。しかし…、せめて2・3日考えさせてくれ!とりあえず部屋にあったワインを開けた(空けた)。
 翌日、会社との折り合いをつけるのと同時に、ソムリエ研修参加申し込みの手続きを進めていただいた。大急ぎで書類を準備し、また、ヴィザの手続きなど無理を言ってやっていただいた。出発はほぼ1月後。その間にしなければいけないことを考えると、少し気が遠くなった。「ま、一つひとつやっていくしかないだろう。」割り切った。
 決めてしまうと、意外と気が楽になった。ようやくイタリアに行ける。ワインの大地をこの目で眺められる。美味しいパスタを食べられる!超楽天的な性格に生まれてホントによかったと思った。不安など考えたら、きりが無い。イタリアに行くのは初めて、イタリア語で会話(らしきもの)をしたのは1人の友達とだけ、イタリア料理の知識はほとんど無し…。何でこんな行動が出来たのか?こんな性格をもっているからだろうか??
 1か月はあっという間に過ぎた。出発の日。前日の晩に、美味しいラーメンを食べ忘れたことだけが心残りだった。皆と成田で集まり出発前の緊張感。僕は、やっぱり期待の方が大きかった。どんな生活が待っているんだろう!
 
 こんな僕のイタリアでの生活はどうなのか?期待通り??期待以上!?次回より。


プロフィール
望月 司
1999年 日本ソムリエ協会認定呼称 ソムリエ 取得
 この頃からイタリアワインにも、はまりだす。
 美味いより、楽しい・面白いワインだと思った。
2001年 冬 イタリアで勉強しようと決意
 イタリアのワインというよりは、料理が好きだというのが理由かも。
 買うワインの大半はイタリアワインになった。
2002年 4月 初めてイタリアに渡る
現在 ウンブリア州 テルニ
 Ristorante「Il GATTO MAMMONE(イル ガット マンモーネ)」在籍
2002年 9月 AIS ソムリエ プロフェッショニスタ 取得 予定
HOME

 


ict食文化企画有限会社
E-mail:apicio@ict-ict.com